タイトル:噂 | ||
掲載号:'98年3月号 | ||
登場人物:怪人,赤マント 小学生の女の子2人 |
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あらすじ: いつものように学校の子供を怖がらせて悲鳴を聞く怪人。「いまいちの悲鳴やった」と残念がる怪人のもとに突然「赤マント」が現れる。シルクハットに仮面、マント姿の昔の怪人である。 赤マントは幻影の子供たちの首を切ってみせる。そして今まで気の向くまま子供たちを怖がらせてきただけの怪人に、自分たち怪人の存在意義を教える。 「我々がみんな子供たちを恐怖に陥れているのは噂を広めるためだ」という赤マント。噂は命であり、噂が広がるほど怪人というものは強くなるが、噂が失われることは死を意味するという。 怪人を孫扱いして、とうとうと語る赤マントだが、50年以上存在し続けてきた赤マントは、間もなく旧校舎とともに消える運命にあるのだ・・・。 取り壊される旧校舎を眺める怪人。そのてっぺんには赤マントが・・・。 「赤マント!」 崩れる旧校舎。 「何? 赤マントって」 怪人に訊く女の子。 「そうか 赤マントの噂は途絶えてもうたんか・・・」 「新校舎にでる学校の怪人なら知ってるけどね」 「ホ、ホンマ?」 と照れる怪人だが、「まったく怖くないマヌケなやつらしい」と女の子。 そこへ駆けてくる女の子の友だち。 「そっ、そいつ学校の怪人だよォ!!」 怖がる2人にいい気になる怪人だが、弱点である泣き声をあげる2人に逃げまどう怪人。 先が思いやられるぞ、と赤マントの声。 |
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備考: この号の「学校の怪談」3作品のうちのひとつ。[学校の怪人:TYPE7] 全16ページ。 |
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