タイトル:朝礼
掲載号:'95年12月号
登場人物:雪村(♀),関口(♂)
       女校長,教頭
あらすじ:

 雪村の学校の朝礼は、女校長の気まぐれで凄まじく長くなったりする。ある日途中で寝てしまった雪村は保健室へ行くことに。渡り廊下を歩いていると、朝礼をサボっている関口を見つける。
 本物とは似ても似つかない美人女優のような校長の像を指し、朝礼なんてアホらしいという関口。「校長怒らしたらあかん」と保健室に駆け出す雪村だが、なんと関口が校長の像を蹴ってぶち壊してしまう。
「これ見つかったら朝礼地獄の始まりやでー・・・ だから2人でサボって愛語ろ」と関口。
 その時朝礼が終わってしまう。像が見つかったら大変! 関口になんとかしろという雪村。
 雪村が校長をひきつけている間に、関口が雪でつくり直した像は、本物そっくりのデブおばはん校長の顔。笑い転げる生徒たちだが、そこに校長が来てしまう。
 「再朝礼やるぞ!!」
 ガーン・・・
 かくして地獄の朝礼の幕が開く。そこに関口の姿はなかった。「あいつまたフケたなっ」意識がもうろうとしてきた雪村。校長の顔もゆがみ始めた・・・と思ったら、実際に校長の頭部が溶けている!
 大混乱のなか雪村が駆けていくと、涙を流した関口の姿が。「どないしたん」
「おれの力作、太陽にいてこまされた」と関口。
 雪の像は溶けていた。朝礼も月曜の朝10分くらいに戻ることになった。
「よぉーし関口ご褒美に学食で愛語ったる!!」
「なんや知らんが、足挫いたかいがあったようやな」

備考:
 この号の特集「学校の怪談」5作品のうちのひとつ。全16ページ。
 このサイトの13作品のうち、初めての関西弁の登場。関口はキャラ的に「美術部シリーズ」の桐島部長タイプという感じ。
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